このごろ劇場@字幕屋#160「一ノ坂川へ」

今年も残りあと少し。最後に突然やって来た山場、YCAMさんの現場が無事終わった。初めて来た山口で初めて触る現地機材、字幕データは到着10分前のタクシー車内で完成するというドタバタだったけれど、ルイアン氏の素晴らしいパフォーマンスで努力した甲斐が報われたように思う。

 

山口という場所で感じたのは、この街には訪れた人に何かを語らせる空気があるのかもしれないということ。

毎晩通った居酒屋「兆治」にも、酒場ライターY氏が詠んだ一句が貼られていたくらいに・・。

この晩、ロバート・デニーロとブラックレインの話で盛り上がった見知らぬ隣席の大学生にも見に来て欲しかったが、彼がYCAMに来なかったのはきっと俺が酔って時間を間違えて伝えたせいだろう。その為にももう一度来ねばと思う。

 

 タイトルはSIONがこの街を歌った歌詞の一節。こんな素敵な街だから、出来れば桜の咲く頃か蛍の舞う頃に来たいと思う。

 

(12/18訂正→写真の句はY氏が錦糸町の別の酒場で詠んだ句でした。お詫びしますが訂正しません。兆治へ行けばきっと分かります)